オンラインマニュアル
15. 画像加工 / 15-4. 色調の調整
  15-1. 「画像加工」ダイアログの表示方法
15-2. ドロップシャドウ
 

15-3. キーライン

15-4. 色調調整
15-4-1. 色調調整のバラメータ(調整要
  15-4-2. 色調の調整範囲
 
@露出調整の範囲と傾向
  Aガンマ調整の範囲と傾向
  Bコントラスト調整の範囲と傾向
  C色相調整の範囲と傾向
  D彩度調整の範囲と傾向
  色相と彩度について
  15-4-3. 写真の補正 その1/ 明るさの調整
  15-4-4. 写真の補正 その2/ 色の調整
  15-4-5. 写真に効果をつける その3 / 効果的なモノクロ写真を作る
  チャンネルミキサーの効果
  15-4-6. 写真に効果をつける その4/ セピアカラー
  セピアカラー/色相・彩度の調整
  15-5. オーバーレイ
  15-6. 透明度
   

15-4. 色調調整

選択した画像の明るさやコントラストなどを調整できます。

ご自分で作った設定は、「設定値を保存」ボタンをクリックすることで保存することができます。
ABM2は、株式会社市川ソフトラボラトリーの画像調整エンジンを搭載しています。

 

   

15-4-1. 色調調整のバラメータ(調整要素)

露出 ハ イエストポイントの明るさを調整することで、画像全体の明るさを調整します。シャドウポイントの明るさは変化しません。
最大値にしても写真全体が「色飛び」しないようにしてあります。
ガンマ 中間調の明るさを調整する時に使います。ハイエストポイントとシャドウポイントの明るさは変化しません。
コントラスト 画像のコントラストを調整します。ハイエストポイント、シャドウポイント、中間調の3点の明るさは変化しません。
色相 画像の色相を調整します。 詳しくは「色相と彩度について」の解説をご覧ください。
彩度 画像の彩度を調整します。詳しくは「色相と彩度について」の解説をご覧ください。
シャープネス 「+」方向は画像のシャープネスを調整し、「−」方向はボケ具合を調整します。いずれの方向も調整範囲は極わずかです。
色彩を統一する セピアカラーを作る際に使用します。(画像のコントラストを維持しながら、色相を一系統に変調します)
チャンネルミキサー R、G、Bの各チャンネルを独立して調整することができます。モノクローム、セピアカラーを作るときにも威力を発揮します。
 

15-4-2. 色調の調整範囲
露出調整の範囲と傾向



ガンマ調整の範囲と傾向



コントラスト調整の範囲と傾向



色相調整の範囲と傾向



彩度調整の範囲と傾向


色相と彩度について  
色相(しきそう)とは「色」のことで、角度をもって表します。右図は色相環(しきそうかん)と言い、色の連続的な変化を円環に表したものです。
ABM2の色相スライダーは、右方向に+180度、左方向に−180度動き、結果的に360度をカバーしています。
彩度(さいど)とは色の鮮やかさのことです。ABM2の彩度スライダーは、右方向に動かすと色相環の外側に移動し、色が鮮やかになります。また、彩度スライダーを左方向動かすと、色相環の中心に移動し、色があせます。なお、最も左側に振ると−100となり、写真はモノクロになります。
 

15-4-3. 写真の補正 その1 / 明るさの調整
調整したい写真を選択してダブルクリック
このレイアウトでは、右上の写真が少し暗いようです。
(赤丸部分)この写真の明るさを調整してみましょう。

右上の写真を選択し、ダブルクリックすると画像加工ダイアログが表示されます。

もしくは右クリックするとサブメニューが表示されますので、「色調調整/設定」をクリックします。
 
「色調の調整」を行う  

「画像加工」ダイアログが表示されますので、左メニューの「ドロップシャドウ」にチェックを入れてください。

「色調の調整」 にチェックを入れると色調調整のダイアログが表示されます。
露出不足と思われる場合は、「露出」スライダーを動かすと、明るさが変化します。

「色調の調整」の詳細については、「15-4. 色調の調整」をご覧ください。


写真を白飛びさせないようにご注意
ください。

 
   
露出が補正されました
   

15-4-4. 写真の補正 その2 / 色の調整

調整したい写真を選択してダブルクリック
右の写真で肌色の赤みを少し足してみましょう。
写真を選択し、ダブルクリックすると画像加工ダイア
ログが表示されます。
もしくは、右クリックするとサブメニューが表示され
ますので、「色調調整/設定」をクリックします。
 
「色調の調整」を行う  

画像加工ダイアログの左メニュー「色調の調整」 にチェックを入れてください。

肌色に赤みを足 すには、色相をマイナス方向(スライ
ダーを左方向)へ動かします。
また、赤みを強調するには、彩度をプラス方向(スライダーを右方向)へ動かします。


いづれも強調しすぎないようにご注意ください。

 
   
   

15-4-5. 写真に効果をつける その3 / 効果的なモノクロ写真を作る

ABM2は、画像加工ダイアログに「チャンネルミキサー」を備えています。これを使ってカラー写真をモノクロに加工できます。
彩度を下げて作成するモノクロ写真より、階調性の優れたモノクロ写真ができますので、是非お試しください。


この例では、女性ポートレートを使ってご説明します。
   
写真を選択してダブルクリック
モノクロにしたいカラー写真を選んで、ダブルクリックしてください。
もしくは、右クリックするとサブメニューが表示されるので、「色調調整/設定」をクリックします。
 
「画像加工」ダイアログが表示されますので、左メニューの「色調の調整」にチェックを入れてください。

次に、チャンネルミキサー欄の「変更」ボタンをクリックしてください。
 
   
チャンネルミキサーの設定

「チャンネルミキサー」ダイアログが表示されます。

「モノクロ」にチェックをつけます。

R 欄に「20」
G 欄に「70」
B 欄に「10」 と入力します。

その後、「OK」をクリックすると「チャンネルミキサー」ダイアログが閉じます。
さらにもう一度「OK」をクリックして「画像加工」ダイアログを閉じてください。

 
カラー写真の階調を損なわずにモノクロ写真を作ることができます。
●チャンネルミキサーのR、G、B 値は必要に応じて調整してください。
   
チャンネルミキサーの効果
チャンネルミキサーを使い、R、G、Bチャンネルを個別に調整することにより、カラー写真の各部の階調を調整しながらモノクロ写真を作ることができます。
特に、R=20、G=70、B=10という設定は、カラーのコントラストとモノクロのコントラストがほぼ同じように見える設定です。
彩度を下げてモノクロにする方法では微調整ができませんので、このチャンネルミキサーによる方法をお薦めします。
チャンネルミキサーでモノクロにしたもの
R、G、Bを個別に調整することにより
コントラストの調整ができる
カラー 彩度を落としてモノクロにしたもの
カラーとはコントラストが異なり、
微妙な調整ができない


15-4-6. 写真に効果をつける その4 /セピアカラー

ノスタルジックなセピアカラーの写真は多くのシーンで使われています。ABM2は、画像加工ダイアログを使って簡単にセピアカラーを作ることができます。
   
写真を選択してダブルクリック

セピアにしたいカラー写真を選んで、ダブルクリックしてください。

もしくは、右クリックするとサブメニューが表示されるので、「色調調整/設定」をクリックします。

 

「画像加工」ダイアログが表示されますので、左メニューの「色調の調整」にチェックを入れてください。

次に、「色彩を統一する」にチェックを入れてください。
自動的に 色相=−160、彩度=80 の状態になります。

 
色相=−160、彩度=80のセピアカラーは右図の状態です。

ここから色相と彩度スライダーを動かしてお好みのカラーに調整してください。
 
色相・彩度の調整

●色合いは、「色相」スライダーで調整
●色の濃さは、「彩度」スライダーで調整します。

この例では、色相=-147、彩度=88 に調整してみました。

 

詳しくは下記解説をご覧ください。

 
セピアカラー/色相・彩度の調整

色合いは、「色相」スライダーで調整します。
色相スライダーは−180から+180まで可変できます。 初期設定は−160になっています。 
下図は色相環で見るセピアカラーです。

色の濃さは、「彩度」スライダーで調整します。
彩度スライダーは−100から+100まで可変できます。 初期設定は80になっています。
−100にすると色の無いモノクロ写真になります。

15. 画像加工 / 15-4. 色調の調整
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