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2-2-1. 保存形式について |
ABMでは、お客様の作業環境に応じてABMファイルの保存形式が選択可能です。
これにより、レイアウト作業に使用するコンピュータの能力、他のアプリケーションソフトウェアとの親和性、ABMファイル作成後の画像データ編集の容易性、ファイル管理・保存などの問題に柔軟に対応できるようになります。
●下記の解説を良くお読みになり、必要に応じてファイル形式を選択して頂くよう、お願いいたします。
●どの形式が良いか判断できない場合は、初期設定である「1ファイル形式」をご利用ください。
●ABM2の初期設定(インストールした時点)では、保存形式は「1ファイル形式」になっています。
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下記の解説をお読みいただき、目的や必要に応じてファイル保存形式を選択してください。 |
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ABM2の初期設定(インストールした時点)では、保存形式は「1ファイル形式」になっています。 |
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特に保存形式を意識しない場合は、初期設定である「1ファイル形式」をご利用ください。 |
保存形式
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ファイルアイコン |
特 徴 |
1ファイル形式
拡張子:ab2
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解 説 |
写真、型抜きなどのすべての画像データを元ファイルからコピーして、レイアウトに必要な情報と共に1つのファイルに保存する形式です。コピーのタイミングは、画像を編集パレットにドロップした時に行われます。 |
利点 |
すべての情報が1つのABMファイルに保存されるため、 ファイルの管理・移動などの扱いが容易です。 |
注意点 |
すべての情報が1つのABMファイルに保存されるため、ファイル容量が大きくなます。この結果、ファイルの読み込み、保存に時間が掛かります。ファイルの読み込み、保存の時間はご使用のコンピュータの能力に依存します。また、すべての情報が1つのファイルになっているため使用されている1点1点の画像データ等を直接開くことはできません。 |
ページ分割形式
拡張子:ab2m
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解説 |
ページごとにファイルを保存し、それらを統括するブック管理ファイルが保存されます。つまり、ページファイルとブック管理ファイルの2種類が保存されます。編集する場合は、ブック管理ファイルを開くことにより、編集したいページファイルを開くことができます。 |
利点 |
編集したいページのみを開くことにより、ファイルを開いたり保存する時間が短縮されます。また、何らかの理由でパソコンがクラッシュしたり、正常にデータを保存できなかった場合でも、最後に正常に保存を行ったまでのページファイルは影響を受けませんのでデータの保全性に優れています。 |
注意点 |
直接ページファイルを開くことはできません。ページファイルの名称を変更したり他のフォルダに移動するとそのページは読み込めなくなります。 |
※ページ分割形式は、2-4. ページ分割形式の活用をご参照ください |
パッケージ形式
拡張子:ab2p |
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解説 |
レイアウトに必要な情報のみをABMファイルに保存し、写真、型抜きなどの画像データを元ファイルからコピーして、別の1つのフォルダに納める分割保存の形式です。画像を画像フォルダにコピーするタイミングは、1ファイル形式と同じです。 |
利点 |
画像ファイルがABMフイルから分離しているため、ABMファイルの読み込み、保存時間が1ファイル形式よりかなり短縮されます。
また、使用している写真が画像フォルダ内にあるため、Adobe Photoshopなど外部のアプリケーションを使って個別に編集することが可能です。 |
注意点 |
ABMファイルと画像フォルダが個別に保存されるため、常に一緒にして管理する必要があります。ファイルの管理・移動などの際には注意が必要です。 |
リンク形式
拡張子:ab2l |
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解説 |
写真、型抜きなど、レイアウトに必要な画像データを元ファイルからのリンクとしてそのパス情報だけを保存します。元ファイルのコピーは行わず元ファイルがABM2内の画像にリンクして表示されます。ABM2.12より、フォルダの移動やファイル名が変更されて表示されなくなった場合、再リンクの機能が追加されました。 |
利点 |
画像データを含まないため、ABMファイルは非常に軽量となり、読み込み、保存が短時間に行えます。 |
注意点 |
リンク先の画像ファイルを移動するとABMで表示されなくなります。特にリンク先が複数のフォルダに跨がる場合には、ファイル管理が煩雑になります。ただし、リンクがはずれても再リンク機能により再リンクが可能です。編集が終了したら1ファイル形式、もしくはパッケージ形式に変換して保管することをお薦めします。 |
※リンク形式は、2-5. リンク形式の活用をご参照ください |
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ABM2をインストールした時点での保存形式は、「1ファイル形式」になっています。 |
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Adobe
InDesign などのDTPアプリケーションをご利用の方へ。
「1ファイル形式」は埋め込み、「ページ分割形式」は、「ブックファイル形式」、「パッケージ形式」は「パッケージ」もしくは「プリフライ ト」、「リンク形式」は通常のリンクによる編集に相当します。 |
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レイアウト編集に不慣れな方、コンピュータの操作に不慣れな方、ファイルの保存・管理に不慣れな方は、「1ファイル形式」でのご利用をお勧めします。 |
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リンク形式は、最初に設定しないと利用できません。1ファイル形式およびパッケージ形式を後からリンク形式に変更することはできません。保存形式の設定方法は、こちらをご参照ください。 |
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2-2-2. 保存形式の比較 |
3種類の保存形式を比較すると、下表のような特徴があります。 |
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1ファイル形式は、画像のコピーを行いそれを保存ファイル内に保持しています。そのためコンピュータの処理能力が低い場合、およびOSが不調でメモリー管理に問題がある場合は、ABMファイルの読み込み・保存に時間がかかる場合があります。 |
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ページ分割形式は、編集したいページのみを開くことにより、ファイルを開いたり保存する時間が短縮されます。また、何らかの理由でパソコンがクラッシュしたり、正常に保存できなかった場合でも、最後に正常にデータ保存を行ったまでのページファイルは影響を受けませんのでデータの保全性に優れています。 |
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ABMでのレイアウト終了後に、利用した画像に修正・編集を加える必要がある場合は、パッケージ形式の利用をお勧めします。
パッケージ形式では、ABMファイルとは別に利用した画像が別フォルダにまとめてコピーして保存されるため、画像のみを個別に、Adobe Photoshopなどで編集できます。
ただし、パッケージ形式では、ABMファイルと利用した画像ファイルが個別に保存されるため、常に一緒にして保管する必要があります。ファイルを別のドライブやメディアにコピー、移動する場合は、ご注意ください。
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リンク形式は、利用する画像ファイルの保存場所のパスをABMファイルに記録し、リンクします。画像のコピーを取らないためコンピュータへの負担が軽く、読み込み・保存速度が速く行えます。反面、利用する画像ファイルを複数のフォルダに分散させてしまうと、ファイル管理が非常に煩雑になります。例えば、リンク先の画像ファイルを移動するとABMで表示されなくなります。ただし、再リンク機能により再リンクを行う事が可能です。
リンク形式で作業をされた場合は、すべてのレイアウトの終了後に、1ファイル形式、もしくはパッケージ形式に変換して保存しておくことをお薦めします。 |
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この表は3つの形式を相対比較したものです。実際の処理速度はコンピュータの処理能力に依存します。
注1:リンク形式をご利用の場合は、最初にリンク形式の設定が必要です。設定方法は、こちら。リンク形式で作業をされた場合は、リンク切れを防ぐため、すべてのレイアウトが終了した後、1ファイル形式、もしくはパッケージ形式に変換することをお薦めします。
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2-2-3. 保存形式の変換 |
各保存形式の変換については、以下のような関係があります。 |
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