オンラインマニュアル
16. 文字の入力
編集パレットに文字を入力するためのツールです。
ツールバーの「文字入力」アイコンをクリックすると、ヘッダー領域の表示が文字用になります。また、編集パレット上の文字を入力したい位置をクリックすると、マウスカーソルが文字入力モードに変化します。
16-1. 文字ツールの概要
16-2. 文字入力の方法
【解 説】フォントのウエイト
16-3. 文字の変更、修正の方法
16-4. 文字ツールのオプションについて
@縦書き横書き
  A太文字
  B斜体
  C下線
  Dフォントサイズ
  【解 説】文字高さについて
  E色選択
  Fカーニング
  G行揃え
16-5. 文字のラスタライズ
【解 説】どのような場合にフォントをラスタライズするのか?
16-6. 文字 小さい文字、細い文字の注意点
  アンチエイリアス
 

16-1. 文字ツールの概要
横方向位置
縦方向位置

高さ
回転角度
編集パレットに書いた文字の横・縦方向位置の情報を「XとY」、縦・横寸法を「HとW」、回転角度を「A」で表示します。横・縦方向位置欄と回転角度欄では、数値を直接入力して、文字の位置を変更することもできます。
数値入力時には計算式が使えます。
詳しくは「ヘッダーでの計算式入力をご参照ください。

表示する単位の初期設定は「mm」です。(回転角度は「度」です)
単位の変更は、「ドキュメント/ルーラーの単位」から変更できます。 
フォントの選択 フォントはご利用中のコンピュータに入っているもの全てをご利用になれますが、欧文半角文字専用のもの、日本語全角文字専用のものなどが混在していますので、選択の際にはご注意ください。
横書き・縦書き 横書きと縦書きを切り替えます。(この機能が効かないフォントもあります)
太字 選択した文字を太字にします。(この機能が効かないフォントもあります)
斜体 選択した文字を斜体にします。(この機能が効かないフォントもあります)
下線 選択した文字に下線をつけます。
フォントサイズ フォントサイズの変更ができます。プルダウンメニューに表示される「6〜288」の用意されたサイズの中から選択するか、もしくはキーボードから任意の数値を入力してください。
単位は「pt」、初期設定は「10」ptです。
色選択 文字色を選択します。クリックすると色選択ダイアログが表示されます。
色選択ダイアログにつきましては、「オンラインマニュアル 18. 色選択について」をご参照ください。
カーニング 文字間隔を調整できます。調整範囲は「−20〜+20」です。
揃え 左揃え・中央揃え・右揃えから揃えを設定できます。

ご注意
ABM2の文字入力機能では、一つの文字列内において異なるフォントサイズ、異なる色などのオプションを指定することはできません。

 

16-2. 文字入力の方法
文字アイコンの選択
「ツールバー」から「文字」アイコンをクリックします。
   
フォントの選択
ヘッダーの「フォント選択」欄をクリックし、フォントを選択します。
日本語を入力する場合、選んだフォントによっては日本語表示できないもの(半角欧文専用フォント、記号専用フォントなど)もありますのでご注意ください。
この例では、「DFP行書体」を選択しています。

アドバイス
この例では、文字の入力に先立ってフォントを選択していますが、フォント、文字サイズ、色などは、後から変更することができます。
     
解説フォントのウェイト
フォント製品の中には複数のウェイト(文字の太さ)を持つものがあります。
ABM2では「フォント選択」欄に、フォント名称と同時にウェイトが表示されますので、ウェイトを変更したい場合は「フォント選択」欄を使ってフォントを選択し直してください。
他のDTPアプリケーション

DTPアプリケーションなどでは、
フォント名称とウェイトは選択欄が分かれていることが多い。
ABM2.2
  ABM2ではウェイトがフォント名称に表記されています。
順に EL=Extra Light、L=Light、R=Regular、M=Medium、B=Bold、H=Heavy の意味
   
文字の入力
編集パレットに移り、文字を入力したい箇所をクリックし、文字を入力します。

◆文字入力を終了する時は、
MacOSの場合
「Command」 + 「return」キーを押します。

Windowsの場合
「Ctrl」 + 「Enter」キーを押します。
ご注意
ABM2では、フォントサイズの初期設定が10pt(文字高さで約3mm)になっています。このため、ブックサイズが大きいと、画面に表示される文字が相対的に小さくなって見にくくなります。必要に応じて拡大表示して作業してください。
     

16-3. 文字の変更、修正の方法
選択アイコンをクリック
「ツールバー」から「選択」アイコンをクリックします。

 

ご注意
文字の変更、修正の時は「選択」アイコンを使います。
「文字」アイコンでは変更・修正はできません。

   
文字列の選択
変更・修正したい文字列をクリックします。
選択されると文字列にバウンディングボックスが(青い枠)表示されます。
   

オプションの選択
変更、もしくは修正したいオプションをヘッダーから選んで変更を加えます。


例えば、フォントを変更したい場合は「フォント選択」欄をクリックして、フォントを選び直します。

   
  文字列が、選び直したフォントに変更されます。
     

16-4. 文字ツールのオプションについて

縦書き横書き

横書き 縦書き
縦書きができないフォントもあります。
この機能はフォントの仕様に依存しますので、詳しくはフォントの仕様をご確認ください。

太文字

標準 太文字
太文字の効果が小さいフォント、太文字にならないフォントもあります。
この機能はフォントの仕様に依存しますので、詳しくはフォントの仕様をご確認ください。

斜体

標準 斜体
斜体にならないフォントもあります。
この機能はフォントの仕様に依存しますので、詳しくはフォントの仕様をご確認ください。

下線

標準 下線
 

   
フォントサイズ


「フォントサイズ」欄をクリックすると、プルダウンメニューが表示されます。「9〜288」の用意されたサイズの中から選択するか、もしくはキーボードから任意の数値を直接入力してください。
単位は「pt」です。小さいサイズのフォントは、かすれる場合があります。
  フォントサイズ
初期値 プルダウンメニューから
選択できる最小値
フォントサイズ欄に
直接入力できる最小値
macOS版 12 pt 11 pt 6 pt
Windows版 10 pt 9 pt 6 pt
フォントサイズ欄をマウスポインタでクリックすると、フォントサイズ値を直接入力することができます。この場合の最小フォントサイズは「6pt」です。

フォントは同じポイント数を指定しても、種類や書体形状により実測値としての文字高さが異なります。
小さいフォントサイズを指定した場合、フォントサイズが大きくても細いフォントを使用した場合、網点印刷ではフォントの書体形状によって文字の一部がかすれる場合があります。特に明朝体の横の線のように細い場合、かすれたり、印刷が不鮮明になる場合がありますのでご注意ください。詳細は、「16-6. 文字 小さい文字、細い文字の注意点」をご参照ください。
下記の表は、文字高さの実測値の一例です。

アドバイス
文字の大きさは、「文字高さ」で表します。
「文字高さ」はフォントの仕様に依存しますので、フォントサイズの指定が同じであっても、フォントごとに見た目の大きさが異なります。
同じフォントサイズであっても「macOS」と「Windows」では文字高さは異なります。
同じフォントサイズであっても「表紙」と「本文」では文字高さが異なります。
これは表紙と本文で解像度が異なるためです。
同じフォントサイズであっても、使用するフォントが異なると文字高さは異なります。
OS、ページ別、フォント、文字高さの実測値との関係は下表をご参照ください。
下表は、文字の最上部と最下部を実測したものです。多少の測定誤差を含みますのでご了承ください。
 
  文字高さ実測値 (mm)
表紙および ケース
解像度260dpi
本文
解像度271dpi
OS ポイント数 Helvetica 小塚ゴシック Helvetica 小塚ゴシック
macOS版 6pt 1.8 mm 1.6 mm 1.7 mm 1.5 mm
7 pt 2.1 mm 1.8 mm 2.0 mm 1.7 mm
8pt 2.3 mm 2.0 mm 2.2 mm 2.0 mm
9 pt 2.5 mm 2.3 mm 2.6 mm 2.2 mm
10pt 2.9 mm 2.5 mm 2.8 mm 2.5 mm
11 pt 3.1 mm 2.8 mm 3.2 mm 2.8 mm
12 pt 3.4 mm 3.0 mm 3.0 mm 3.1 mm
13 pt 3.6 mm 3.2 mm 3.4 mm 4.3 mm
16 pt 3.9 mm 3.5 mm 3.7 mm 5.0 mm
 
 
  文字高さ実測値 (mm)
表紙および ケース
解像度260dpi
本文
解像度271dpi
OS ポイント数 Helvetica 小塚ゴシック Helvetica 小塚ゴシック
Windows版 6pt 2.0 mm 2.3 mm 1.9 mm 2.2 mm
7 pt 2.4 mm 2.6 mm 2.2 mm 2.4 mm
8pt 2.6 mm 3.0 mm 2.5 mm 2.9 mm
9 pt 3.0 mm 3.3 mm 2.8 mm 3.2 mm
10pt 3.3 mm 3.6 mm 3.2 mm 3.5 mm
11 pt 3.7 mm 4.0 mm 3.5 mm 3.8 mm
12 pt 4.0 mm 4.5 mm 3.7 mm 4.2 mm
13 pt 4.2 mm 4.7 mm 3.9 mm 4.4 mm
16 pt 4.4 mm 5.0 mm 4.2 mm 4.7 mm
 
     
 
解説文字高さについて
日本語の書体(フォント)は、「仮想ボディー」と呼ばれる正方形の枠の中にデザインされています。
文字の大きさはこの「仮想ボディー」の高さで表し、これを「文字高さ」と言います。
右図の例の2つのフォントは同じ仮想ボディーですので文字高さは同じになります。しかし、「小塚ゴシック」は仮想ボディーに対していっぱいに描かれ、一方「HG行書体」は少し小さめに描かれています。

このため、同じ文字高さであっても「HG行書体」の方が小さく見えます。
この様に、実際の見え方はフォントのデザインによって異なってきますので、使用するフォントによって文字高さを調整することをお薦めします。
なお、上表の文字高さの換算表は仮想ボディーの高さではなく、実際の文字高さを測定したものです。
   
 
ゴシック系欧文フォント 「Helvetica (ヘルベチカ)」の書体見本
  タイムス系欧文フォント 「Times(タイムス)」の書体見本
 
  ゴシック系和文フォント 「小塚コジック」の書体見本
 
  明朝系和文フォント 「小塚明朝」の書体見本
 
  上記の書体見本はすべて同じ「pt」(ポイント数)ですが、文字高さ、字間が異なります。  
     

色選択
「色選択」欄をクリックすると、色選択ダイアログが表示されます。
任意の色を選んでください。
初期設定は「黒」になっています。
   

カーニング
カーニング(文字間隔)の調整が行えます。
最小「−20」から、最大「+20」の範囲です。


文字間隔はフォントの仕様に依存します。ABM2でのカーニングが同じ数値であってもそれぞれのフォントにより、間隔が異なります。
 

行揃え
行揃えは、「左揃え」、「中央揃え」、「右揃え」、「均等割り付け」の4種類が選択できます。
初期設定は「左揃え」になっています。
●「均等割り付け」はABM2.8からの機能です。
左揃え
中央揃え
右揃え
均等割り付け

 

均等割り付けの使い方
均等割り付け文字を選択
均等割り付けしたい文字をマウスでクリックして選択してください。
   
「均等割り付け」ボタンをクリック
   
   
バウンディングボックスの調整
  文字の四隅に表示されているバウンディングボックスをマウスでつかんで大きさを調整してください。
   

16-5. 文字のラスタライズ
ABMバージョン2.6より新機能として「文字のラスタライズ」機能を設けました。
ラスタライズとは、フォントデータから構成された文字を、ピクセルで構成された画像データに変換する機能です。
文字を入力した後にラスタライズを行うと、お使いのコンピュータに依存しないブックファイル(拡張子ab2、ab2p)のやり取りが行えます。
ラスタライズしたい文字を選択
ラスタライズしたい文字をマウスでクリックして選択してください。
   
ラスタライズ
文字を選択した状態で右クリックするとメニューが表示されます。
「ラスタライズ」を選択してください。
   
  文字がラスタライズされます。
●外見上の変化はありません。
     
どのような場合にフォントをラスタライズするのか?
文字は「フォント」と呼ばれる文字データを使って表示されます。
このフォントはコンピュータごとにインストールされているため、例えばAさんが作成したABM2のブックファイルを、Bさんのコンピュータに転送して開くと文字の形が異なってしまう、という現象が発生します。
これはBさんのコンピュータに、Aさんが使用したフォントがインストールされていないために起こるものです。
また、WindowsとmacOSとではフォントデータの形式が異なるため、同じフォント名称であっても互換しないことがあります。
文字をラスタライズして画像データとして扱うと、上記のような機種間互換、OS間互換の問題を回避することができます。
 

1. ラ スタライズされた文字は、元に戻すことはできません。
もし、文字を訂正する場合は、もう一度文字ツールを使って入力し直してください。
2. 文字は、文字モードのままPDF出力を行うと、文字の部分のみ800dpiで出力されます。
しかし、文字をラスタライズした場合は271dpi(写真画像と同じ解像度)として出力されます。
文字の輪郭をより鮮明に見せたい場合には、ラスタライズしないことをお薦めします。

   

16-6. 文字 小さい文字、細い文字の注意点

ABM2では、文字サイズをフォントによっても異なりますが、最小9ptまでを推奨しております。フォントサイズ欄に直接、数値を入力することにより9pt以下のサイズもご利用はできます。しかし、特に8pt以下の小さい文字や9pt以上でも細い線でデザインされた文字などは、かすれたりインクがのらない場合がありますので注意が必要です。
これは、印刷ではインクの粒を規則的に紙にのせていくため、インクの粒と粒の間に文字の細い部分が入ってしまうとインクがのらないことがあるためです。また、最終的に文字を滑らかに再現するようアンチエイリアスという画像処理がかかり、文字色が薄く再現されてしまうことも原因です。
最終的に注文用PDFを書き出し、文字の線が最低でも3pixel以上あるかどうか確認してください。

下記は、黒色の6ptで文字を入力し、注文用PDFを書き出して1200%拡大で文字を確認した例です。
黒色で文字を入力しても文字がギザギザにならないようアンチエイリアス処理がかかり、グレーになってしまいます。
1〜2pixelの文字は、インクがのらなかったり、アンチエイリアス部分がグレーで印刷されるためかすれて見えてしまう場合があります。

       
   
  ■アンチエイリアス
パソコン上の画像は、四角いマス目(pixel)で描画されます。しかし、このマス目だけで描画すると、下図のようにギザギザが目立ってしまいます。アンチエイリアスは、ギザギザを滑らかに表現するため、中間色などを使用してマス目(pixel)を補完する技術です。
 
     

 

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